2009年 09月 25日
製造業への派遣、本人の7割が禁止に反対の不思議!
派遣社員を製造業はロボットとしかみなしていない。
そんな使われ方に嫌気が差しているはずなのに。
そして低賃金に頭にきているはずなのに。
それでも製造業への派遣禁止に反対する当事者が多いのには驚く。
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【本文】
■製造業への派遣、本人の7割が禁止に反対の不思議!■
製造請負・派遣業界団体である社団法人日本生産技能労務協会は2009年7月30日、製造派遣業界の派遣スタッフ及び派遣先企業を対象にした、製造業派遣の法的規制強化に関する意識調査の結果を発表した。
それによると、6月末~7月頭の時点で派遣スタッフ自身でも7割近くが「製造派遣の禁止」に反対する意見を持っていることが明らかになった。
派遣先企業では9割近くが反対を表明している。
派遣先企業が反対するのは分かる。
国際競争に負けるからだと経営陣は異口同音に言う。
なぜ当事者の7割近くが反対するのか。
これが問題だ。
大きな要因は、「どうせ正社員の募集はない」と諦めムードだからではないか。
正社員になる夢、なれる夢はほとんどないことを彼らは知っているからだ。
競争力がなくなることを企業のトップは理由に挙げるが、よく考えるべきではないのか。
社員を踏み台に例え利益を上げてもそれは哀しい。
社員の犠牲の上での利益だからだ。
工夫とカイゼンの余地がないから派遣の賃金を叩いて利益を出すしかないという企業は、全面的に海外生産に切り替えたらどうか。
高級品、高付加価値品だけを国内で生産する手もある。
そして社員総出でカイゼン活動をやることだ。
小林製薬のカイゼン活動はユニークで面白い。
いいことをした社員には社長からじきじきに「ホメホメメール」が届く。
そして後日正式な表彰もある。
カイゼンは無限だ。
派遣社員をただロボットのように働かせる会社に明日はない。
=コンピテンー宣教師=
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配信元は、彩愛コンサルピア
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