2010年 12月 19日
枡一筋で生き残る零細企業に拍手を贈る!
日本酒の好きな人には枡酒はたまらない。
何と言ってもヒノキの香りと日本酒がマッチする。
日本酒離れで枡の需要も激減。
それでも、枡メーカーは生き残りを賭けて日夜奮闘していた。
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【本文】
■枡一筋で生き残る零細企業に拍手を贈る!■
枡といえば日本古来の軽量器と言ってもいい。
岐阜県大垣市に「有限会社大橋量器」という会社がある。
従業員9人の零細企業だ。
枡の需要は年々減り続け、売り上げも1億円を切った。
危険水域だった。
結婚式の乾杯はシャンパンではなく枡酒というのはどうか。
ヒノキの香りがなんともいえない。
乾杯に使った枡には結婚記念になるように新郎新婦の似顔絵と名前、それに結婚式の年月日が刻印してある。
枡を数段に積み上げて組み立て、中に電球を入れると和式のスタンドになる。
枡加工のとき出る薄い板をU字型にまげて細長い枡に差し、枡の中に水を入れると加湿器の役目を果たしてくれる。
水が薄い板に染み込んで蒸発するからだ。
工場を社会科見学ツアーに開放し、枡の作り方を手ほどきする。
できた枡は記念に持ち帰ってもらう。
従業員のアイディアも生かして上記の活動に取り組んだ結果、売り上げは2億円弱へ回復した。
枡という古い文化に新しい息吹を吹き込めば市場は開拓されていくモデルだ。
=コンピテンシー宣教師=
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