2011年 11月 17日
福島産の米アウト、抜き取り検査は品質保証の合理化ではない!
懸念していたことが現実に起こってしまった。
福島市で生産された米から暫定規制値を越える放射性セシウムが検出されてしまった。
消費者は敏感に反応するだろう。
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【本文】
■福島産の米アウト、抜き取り検査は品質保証の合理化ではない!■
福島県は11月16日、福島市大波地区で生産された米から暫定規制値を越える放射性セシウムが検出されたと発表した。
先般安全宣言をしたばかりなのに・・・。
しかし、品質管理の専門家でもある私に言わせれば、十分懸念されたことだ。
福島県産の米が放射能汚染の危険度が高いことは全国民が知っている。
だからこそ、全ての農家の米を検査して、合格品にだけ安全宣言を出すべきだった。
抜き取り検査はアメリカのMIL規格に由来する。
不良品が混入していても一定の数量以下であれば、母集団全体を合格として扱うものだ。
商品は一個ずつ、あるいは一定量ずつお客が買うものだ。
不良品をつかまされたお客にとっては、100%不良ということになる。
つまり、不良品が混入しているかも知れない場合、抜き取り検査は機能しないということだ。
検査作業の合理化にはなるが、品質保証の合理化にはならない。
風評被害という前に品質保証の体制を確立すべきだ。
福島県の考え方は、あまりにも甘かった。
これで、消費者は一段と福島産の米を敬遠してしまうことになる。
=コンピテンシー宣教師=
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