2007年 07月 10日
会社は誰のものかの優先順位!
【本文】
■会社は誰のものかの優先順位!■
ブルドックソースにTOBをかけたスティールパートナーズが敗北した。
ブルドックは新株予約券を発行し、スティール側に23億円支払う代わりに新株は買わせないというものだ。
しかも東京高裁は「乱用的買収者」と結論付けた。
買収しようとする会社の経営をよくすることなどまるで考えてもいない。
株主利益だけを追求するというものだ。
会社は誰のものか。
所有者は株主ということは正しいが、社員がいなければ経営活動は成り立たない。
仕入先などの取引先がなければ経営活動は成り立たない。
そして商品を買ってくれる顧客がいて初めて資本が循環する。
たとえばYKKは「善の経営」を標榜している。
そこから得られる優先順位は
社員→取引先→顧客→株主と位置づけたい。
顧客あっての会社だから顧客を最上位にすべきとの考え方もあろう。
しかし、顧客を開拓し、販売するのはあくまでも社員だ。
売るためには仕入先との強固な関係が絶対条件だ。
たくさんのステークホルダーの中でやはり社員あっての会社と考えたい。
利益や資産を全部吐き出して株主に還元せよというファンドに対してよく考えてほしいという警鐘のようにも思える今回の判決だったと思う。
=コンピテンシー宣教師=
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配信元は、彩愛コンサルピア
Windows Mode 2月号「人間力養成講座」の中で「読んでおきたい一冊」として採り挙げられました。
著書「中堅・中小企業のためのコンピテンシー入門」
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