2007年 11月 23日
「名ばかり管理職」を使い捨てにする企業!
【本文】
■「名ばかり管理職」を使い捨てにする企業!■
NHKのクローズアップ現代の報道には衝撃を覚えた。
管理職は何も大企業や役所の部課長や係長ばかりではない。
たとえば流通業では「店長」という役職がある。
大手流通業なら店長は偉大な権力を持つ管理者であり、執行役員兼務というのもざらにある。
しかし、コンビニや衣料品売り場の店長となるとちょっと様子がおかしい。
店長という名の管理職にしてしまえば、いくら長時間働いても残業は付かない。
管理職は経営者と一体とみなされるからだ。
しかし、実態は無残だ。
部下なし、権限なし、提案は一切却下され、その上厳しいノルマ。
しかも、賃金は管理職になる前よりも下がってしまう。
休暇は思うように取れない。
スーツ売り場の店長はノルマ達成のために自腹を切って要らないスーツを何着も買う羽目に。
コンビニの店長は一人で長時間店を守る。
やがて心を病み、うつになる人も。
完全に企業の罠にはまってしまった格好だ。
辞められても企業は痛くもかゆくもない。
「店長募集」、「店長候補募集」でチラシを撒くだけだ。
今管理職の57%は「名ばかり管理職」というデータもある。
企業の、いや経営者のモラルが低下している時代だからこそ法や制度の見直しが求められる。
日本をうつ病管理職増殖列島にしてはならない。
=コンピテンシー宣教師=
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配信元は、彩愛コンサルピア
Windows Mode 平成19年2月号「人間力養成講座」の中で「読んでおきたい一冊」として採り挙げられました。
著書「中堅・中小企業のためのコンピテンシー入門」
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