2012年 03月 17日
監査法人が、たとえばオリンパスの不正経理を暴けなかったわけは!
企業に不正経理をさせないようにするための最後の砦が監査法人による厳しい監査なはずだ。
ところが、お互いに馴れ合いとなり、甘い監査が横行する。
カネボウの粉飾も今回のオリンパスの損失隠しもその辺りに問題がある。
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【本文】
■監査法人が、たとえばオリンパスの不正経理を暴けなかったわけは!■
かつて、中央青山監査法人は大企業の数々の不正を暴けなかった。
暴けなかったばかりでなく、不正の片棒まで担いでいた。
例を挙げればきりがないが、カネボウの粉飾決算などは代表例だろう。
今回、オリンパスの損失隠しが社会的問題に発展したが、あずさと後任の新日本監査法人にも大きな責任があった。
近年、監査法人の仕事量の減少と収益の停滞があるという。
ここ10年で上場企業が300社ほど減ってしまった。
倒産件数は少ないにしろ、企業の統廃合による企業数の減少が大きいようだ。
当然、監査法人の仕事量は減る。
その結果、顧客である企業に厳しく迫ると他の監査法人に鞍替えされる。
それが怖いから、やんわりは指摘するが説明を受ければあっさり見逃してやる。
「武士の情け」というわけか。
企業の不正を監査の段階で見抜き、不正をさせないようにしっかり対応するためにはどうすべきか、頭の痛いところだ。
不正を見逃したり、甘い判断をした監査法人に対する罰則制度が絶対に必要だと思う。
今はもう、そんな時代になったのだ。
=コンピテンシー宣教師=
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